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米国大統領予算教書:グローバルファンド7次増資に60億ドルの拠出を求める

2022年3月31日
米国大統領予算教書:グローバルファンド7次増資に60億ドルの拠出を求める

3月28日月曜、バイデン米国大統領は2023年会計年度の予算教書を発表し、米国議会に対して、2023年度にグローバルファンドの7次増資への拠出予算として20億ドル、3年間で60億ドルを確保するよう求めました。米国は今年秋に予定されているグローバルファンドの7次増資会合を主催することを発表しており、米国政府からの強いコミットメントが改めて示されたと言えます。

今回の予算教書で、バイデン大統領はグローバルヘルス分野におけるアメリカのリーダーシップを強化することを改めて強調、グローバルな健康安全保障や今後のパンデミックへの備えなどに対し、2021年予算レベルから14億ドル増となる、106億ドルを盛り込みました。グローバルファンドへの拠出の20億ドルはこの一部として計上されたものです。

尚、3年間で60億ドルという額は、グローバルファンドが2月23日に発表した7次増資(2023~25年)の目標額180億ドルの3分の1に当たります。米国は、グローバルファンドへの拠出金が、全体の拠出金の33%を超えてはならないというルールを設定しており、これは、他のドナーの拠出が全体の三分の二の120億ドル集まらないと、米国は上限の60億ドルまで拠出できないことを意味します。日本を含む他のドナーの拠出は2:1の割合で米国の拠出を引き出すマッチングの関係になり、他のドナーに対してコミットメントを促すものとなります。

ホワイトハウス:Budget of the US Government Fiscal Year 2021 ー 大統領予算教書(PDF)
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グローバルファンドの増資
グローバルファンドは、3年に一度、感染症対策に必要な資金額を算定し国際社会に呼びかけて資金を調達しており、これを増資と呼んでいます。ドナー国政府の持ち回りで増資会合が開かれることがグローバルファンドの特徴です。各国が資金拠出を表明する「増資会合」とその数か月~1年前に開かれる「増資準備会合」の2会合から成ります。7次増資会合は、2022年2月23-24日にアフリカ5か国(コンゴ民主共和国、ケニア、ルワンダ、セネガル、南アフリカ)の大統領による共催で開催され、増資会合は2022年秋に米国バイデン大統領の主催で開催されます。

これまでの増資会合については以下をご覧ください。

第6次増資会合 フランス主催(2019年) 準備会合 インド主催(2019年)
第5次増資会合 カナダ主催(2016年)  準備会合 日本主催(2015年)
第4次増資会合 米国主催(2013年)
第3次増資会合 米国主催(2010年)
第2次増資会合 ドイツ主催(2007年)

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