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グローバルファンド、次の3カ年の「投資計画」を発表

2025年2月19日
グローバルファンド、次の3カ年の「投資計画」を発表

グローバルファンドは、第8次増資のローンチイベントにあわせて、各国および民間ドナーから資金を調達するための基本文書である投資計画(investment case)を発表しました。

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この投資計画の中で、次の3年間にグローバルファンドが資金調達する目標金額は180億ドルであることを発表しました。2027年~2029年の事業サイクルのための資金調達となり、2030年が期限であるSDGsの目標達成に向けた、最後の重要な3年への投資です。

この金額の調達が達成されると、エイズ、結核、マラリアの3つの感染症をあわせて、2027~2029年の間に2300万人の命を救い、4億件の新規感染を回避することができます。

エイズ、結核、マラリアによる死亡数の合計を半減させるのに世界全体で18年かかりましたが、必要とされる資金が調達されれば、わずか6年で半減させることができます。失われる命は1つでも十分大きいものですが、2023年の230万人から2029年には100万人未満に減らすことができれば、それは非常に大きな成果と言えます。

HIV、結核、マラリアとの闘いに終止符を打つためには、手綱を緩めることなく投資を継続し、イノベーションと効率性にさらに注力していく必要があります。

 


グローバルファンドの増資
グローバルファンドは、3年に一度、感染症対策に必要な資金額を算定し国際社会に呼びかけて資金を調達しており、これを増資と呼んでいます。各国が資金拠出を表明する「増資会合」とその数か月~1年前に開かれる「増資準備会合(ローンチイベント)」の2会合から成ります。伝統的には、G7ドナー国政府の持ち回りで増資会合が開かれてきましたが、近年は新興国も増資会合・準備会合を主催し世界全体で増資の機運が高まっています。

増資会合については以下をご覧ください。

第8次増資会合 英国・南アフリカ共催(2025年 第4四半期予定)
第7次増資会合 米国主催(2022年) 準備会合 アフリカ5国共催(2022年)
第6次増資会合 フランス主催(2019年)準備会合 インド主催(2019年)
第5次増資会合 カナダ主催(2016年) 準備会合 日本主催(2015年)
第4次増資会合 米国主催(2013年)
第3次増資会合 米国主催(2010年)
第2次増資会合 ドイツ主催(2007年)

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