3月24日は世界結核デーです。今年の標語はWANTED! LEADERS for a TB-Free world (結核なき世界のためにリーダー求む!)。グローバルファンド日本委員会は今日の世界結核デーを機に、結核の現状を分かりやすく紹介します。
結核の現状
薬剤耐性結核について
インドネシアのジャカルタに住む15才のアンビヤ。彼女は通常の薬が効かない多剤耐性結核という恐ろしい病気を患っています。アンビヤと母親は、毎日バスで一時間以上かけて通院しています。病院で11錠の薬をもらい、医療従事者の目の前で服用していますが、薬は吐き気を伴うのでとても辛いです。ただし、辛いからといって少しでも服薬を中断してしまうと深刻な状態になりかねません。この治療を1年半続けてきたおかげで、アンビヤはあと3カ月で完治する見込みです。
インドネシアではかつて、多剤耐性結核と診断されても、治療ができず、多くの患者が亡くなっていました。グローバルファンドは2009年に多剤耐性結核治療の支援を開始。いまでは、多くの患者がアンビヤのように治療を受けて、元気になってきています。
薬剤耐性結核についてもっと知りたい方は、以下グローバルファンドのFocus On Report シリーズをご覧ください。
結核に関する国連ハイレベル会合
結核流行を終息させるためには、大きな政治的意思が必要です。2017年11月にモスクワで開かれた第1回の結核に関する閣僚級会合に続き、今年の9月26日には、史上初の結核に関する国連ハイレベル会合も開催されます。会合では世界の結核対策の指針となる政治宣言が採択される見通しです。日本の別所浩郎国連大使とアンティグア・バーブーダのウォルトン・アルフォンソ・ウェブソン国連大使が共同議長(co-facilitator)を務めます。
結核に関する国連ハイレベル会合についてもっと知りたい方は以下の資料をご参照ください。
Fast Facts about UNHLM on TB