「グローバルファンドが支援するサプライチェーン―現状の課題と今後の展望―」
武蔵野大学非常勤講師 加藤 治弥
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グローバルファンド日本委員会発行のFGFJ Issue Brief/論点解説の第3号は、「グローバルファンドが支援するサプライチェーン―現状の課題と今後の展望―」と題して、グローバルファンドのサプライチェーンの部署に6年もの間在籍された加藤治弥氏に執筆していただきました。
グローバルファンドは年間20億米ドルを超える保健医療製品(ヘルスプロダクト)を調達し、100カ国を超える国を支援しています。さらにグローバルファンドは、年間約4億米ドルを医薬品供給管理コストに投資しており、これには輸送費、倉庫と保管、国内配送、品質管理・保証などが含まれます。保健医療製品を各国の中央倉庫から必要とする受益者に届けることは、三大感染症との闘いにおいて不可欠です。
本稿では、保健医療製品の供給網(サプライチェーン)のシステム強化こそが、感染症対策(特に保健医療製品に費やされる)資金の費用対効果を最大化するために重要であるとして、グローバルファンドの最新データや事例を交えながら、サプライチェーンの現状と課題を論じていただきました。その上で、昨今のグローバルヘルスを取り巻く複雑な状況を踏まえ、グローバルファンドが果たし得る役割とともにサプライチェーンの今後の展望も記されています。ぜひ、ご一読ください。
FGFJ Issue Brief /論点解説とは:
FGFJ Issue Brief は、日本におけるグローバルヘルス政策上の優先課題を毎回一つ取り上げ、その視点から、グローバルファンドによる支援の仕組・成果や将来展望を専門家が解説するシリーズです。幅広いコンテキストの中でグローバルファンドの位置づけや意義、課題を論じることで、政策立案関係者や専門家による議論を活性化することを目的としています。
- No.1「ルサカ・アジェンダと援助協調の現状と課題」長崎大学客員教授 小松 隆一
- No.2「持続可能な感染症対策に向けて―グローバルファンドによるヘルスファイナンスの取組―」グローバルファンドヘルスファイナンス部シニアアドバイザー 稲岡 恵美


