グローバルファンド アフリカ開発会議(TICAD VI)にてサイドイベントを共催

  • 2016年8月26日(金)

この記事の掲載日 : 2016年08月30日(火) この記事のカテゴリー :


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グローバルファンドはアフリカ開発会議(TICAD VI)にあわせ、8月26日に、日本政府、ケニア政府、国際協力機構(JICA)、アフリカ連合委員会(AU)、世界銀行、世界保健機関(WHO)との共催で「アフリカにおけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC in Africa)」と題するサイドイベントを開催しました。

201608- TICAD side event3

日本政府、UHC達成に向けてアフリカと取り組んでいく決意

サイドイベントに出席した安倍晋三内閣総理大臣はスピーチにて、公衆衛生危機への対応および平時からの危機への予防・備えにも資するUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)の達成に向け、アフリカの首脳とともに各国の保健システムに取り組んでいくと決意を述べ、強靱な保健システム構築のため、特に政策・制度改革、人づくりに協力していくことを強調しました。

UHCは、日本の国際保健外交戦略の優先課題となっており、日本政府は、5月にはG7伊勢志摩サミットに先駆け、グローバルファンド第5次増資に向けて8億ドル、世界銀行によるパンデミック緊急ファシリティに5000万ドルの拠出など、UHC達成に向けた具体策として発表しています。本サイドイベントには、日本から塩崎恭久厚生労働大臣、北岡伸一JICA理事長も登壇し、日本の国際保健に向けた取り組みを、改めて示しました。

ケニア政府、グローバルファンド第5次増資に拠出誓約

ケニアのウィリアム・ルト副大統領は、本サイドイベントにてグローバルファンド第5次増資に対し500万ドルの拠出誓約を発表し、前回第4次増資期間中の拠出金額200万ドルから大幅の増額となりました。グローバルファンドのマーク・ダイブル事務局長はケニア政府の発表を歓迎し、アフリカの国々自身による投資が、感染症の流行を終焉させ、アフリカのユニバーサルヘルス・カバレッジ達成にむけた進展を加速化させることができる、ケニアはその先例を示したと賞賛しました。

「アフリカにおける UHC 実現に向けた政策枠組み」の共同発表

サイドイベントの後半では、アフリカにおけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現に向け、アフリカ諸国が具体的な国家戦略を策定する際に参考となる「アフリカにおける UHC 実現に向けた政策枠組み」が共催者より発表されました。政策枠組みの詳細は以下の通りです。

  1. 資金:投入資金の拡大と使途の改善、および効果的な資金面の保護
  2. サービス:人々を中心に据えたサービス、質の確保と分野横断的な取組
  3. 公平性:特に貧困層や取り残された人々を対象とし、全ての人々を包摂
  4. 備え:健康安全保障の強化
  5. ガバナンス:UHC アジェンダのための政治的・制度的基盤

グローバルファンドと世界銀行、支援を表明

このサイドイベントに先立ち、グローバルファンドと世界銀行は、アフリカ各国の保健制度改革への努力に対して、今後3~5年間で240億ドルを支援することを表明しました。世界銀行は、IDAの増資が成功すれば今後5年間でUHC達成に必要な事業に150億ドルを支援。グローバルファンドは、第5次増資で目標額が調達できれば、アフリカへの投資は3年間で90億ドル、うち60億ドルがエイズ・結核・マラリア対策、30億ドルが健康のための幅広いシステム強化に充てられるとしています。いずれもUHC達成に大きなカギとなります。

「エイズ、結核、マラリアの治療と予防は、保健システムの負荷軽減に極めて重要であるが、保健関連の持続可能な開発目標とUHC実現に向けた取組を大幅に加速するために、グローバルファンドは強靭で持続的な保健システムの構築にも積極的に投資をしている。」と、グローバルファンドのマーク・ダイブル事務局長は述べ、三大感染症対策と強靭な保健システムの関連性を強調しました。