12月3日19時すぎに行われた安倍総理大臣と米国のジョー・バイデン副大統領の共同記者会見にて、日米のグローバル協力の一環として、世界エイズ・結核・マラリア対策基金への8億ドルの拠出が発表されました。現在、米国ワシントンDCにて米国政府主催で世界基金の第4次増資会合が開催されており、米国東部時間12月3日の午前に開催される誓約セッションにて、総理特使である木原誠ニ外務大臣政務官より拠出が表明されます。日本はこれまでの11年間に総額18億6720万ドル(約1936億円)を拠出し、途上国のエイズ、結核、マラリア対策や感染症対策を支えるための保健システムの強化を支援してきました。本拠出が達成されると日本の拠出額は総額26.6億ドルに上ります。
世界基金は3 年に一度、三大感染症対策のために世界から資金を調達する「増資」(追加の資金調達)を行っています。今回は、2014 年から2016 年の3 年間の資金を調達するための第4 次増資となります。世界保健機関(WHO)、国連合同エイズ計画(UNAIDS)、世界基金による推計では、今後3 年間に三大感染症対策の国際目標を達成するために必要な資金は世界全体で870 億ドル(約8.7 兆円)とされています。各国自身の国内財源(およそ370 億ドル)、二国間援助などの世界基金を除く国際支援(約240 億ドル)をあててもまだ不足しており、世界基金には前回の第三回増資で約束された92億ドルを大きく上回る額を集めることが期待されています。
2013 年12月2~3日の二日間にわたりワシントンDC開催中の会合で、各国政府や民間組織が向こう3 年間に世界基金に拠出する金額を正式に約束する予定です。
(2013年12月3日19:30)
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世界基金プレスリリース 2013/12/3
外務省報道発表 2013/12/3
世界基金支援日本委員会 2013/12/3