12月1日の世界エイズデーに際し、グローバルファンドのピーター・サンズ事務局長がForbesに署名記事を寄せています。
『・・・エイズ対応について現状で良しとする傾向が高まっており、多くの国において政治的・財政的なコミットメントにおける揺らぎや、保健システムの脆弱さが見受けられます。それらは、紛争、気候変動、負債によって更に悪化することがあります。また、薬剤耐性(AMR)の高まりや、小児 HIV 感染症の対応における大きな格差もあります。人権・ジェンダー平等問題の世界的な後退に、エイズとの闘いにおいて最も手ごわい敵である不平等、スティグマ 、差別が伴っていることで、人々は感染に対してより脆弱になると同時に、保健サ ービスへのアクセスを妨げられています・・・』
2030年までのエイズの終息へ:
過去10年、HIV新規感染者数は38%減少、1980年代後半以降、2023年は過去最低であったと報告がありました。一方で、2023年の1年で63万人もの方々がエイズ関連死で亡くなったと報告されています。
治療と予防における革新的なツールと方法への公平なアクセスの推進、HIVに関わる人々が経験する不平等やエイズ関連サ ービスを阻む構造的な障壁の打破、イノベーションに人権重視型の疾病対応が伴うことが重要であるとサンズ事務局長は述べています。

The Global Fund/Karin Schermbrucker/Slingshot
全文はこちらから:
A Moment Of Reckoning In The Fight Against HIV(原文)
エイズとの闘いを考えるとき(日本語訳)