12月1日の世界エイズデーを前に、40年もの間パンデミック(世界的大流行)であり続けるエイズの問題の現在地を知り、エイズ対策の教訓をどう継承していくかを考える公開セミナーを開催しました。イベントページはこちら。
■トークセッション「エイズ流行の40年:3世代の記憶を継承する」
【イントロ】
「インヘリタンスー継承―」は、現代のニューヨークを舞台にゲイ・コミュニティの人々を描いた作品で、主役エリックを演じる福士氏は、「人が人を愛する、愛に溢れた作品」と紹介。以前出演したミュージカル「RENT」もエイズを扱っていましたが、今回の「インヘリタンス―継承―」とは明らかに時代背景が違うと語ります。福士氏とともに登壇した生島氏は、HIV陽性者を支援する立場から日本の現状について説明しました。
【出演】
福士 誠治 俳優 「インヘリタンスー継承―」主役エリック役
生島 嗣 NPOぷれいす東京代表
伊藤 聡子 日本国際交流センター執行理事・グローバルファンド日本委員会事務局長(聞き手)
※本動画は、開会セッション(下記)を含みます。
総合司会 三田 佐代子 フリーアナウンサー
開会挨拶 逢沢 一郎 衆議院議員、グローバルファンド日本委員会共同議長
来賓挨拶 北村 俊博 外務省国際協力局審議官(地球規模課題担当)
■スペシャルセッション「アフリカのエイズとジェンダー」
【イントロ】
救命のための抗ウイルス治療を行い、女性たちが自分自身を守れるようなHIV予防アプローチを開発したカリム博士は、HIVとともに生きる人の数が世界で最も多い南アフリカの現状について、「思春期の少女や若い女性の間のHIV感染の割合は、同世代の男性に比べて数倍高く、その背景にジェンダー格差がある」と語りました。
【出演】
カライシャ・アブドゥル・カリム 南アフリカ・エイズ研究プログラム・センター次長、国連合同エイズ計画(UNAIDS)思春期・HIV特別大使、第4回野口英世アフリカ賞受賞者
瀬古 素子 叡啓大学准教授、グローバルファンド技術審査委員(人権とジェンダー)(聞き手)
■パネル・ディスカッション「エイズの教訓を継承する」
【イントロ】
エイズ問題と闘ってきた国内外のリーダーたちは、エイズの流行終結に向けて世界中が動いてはいるが、感染症は一国だけで解決するのは難しく、より一層の国際的連携、そして社会的関心が重要だと語りました。
【出演】
坂元 晴香 東京女子医科大学 国際環境・熱帯医学教室准教授(モデレーター)
川田 龍平 参議院議員
杉原 淳 厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部 感染症対策課 課長補佐、エイズ対策推進室長、結核対策推進室長
ダイアン・スチュアート 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)渉外局副局長およびドナー・リレーションズ部長
チャールズ・ゴア 医薬品特許プール(MPP)事務局長
モーリーン・ムレンガ リーン・オン・ミー財団事務局長(ケニア)(ビデオ出演)
【開催概要】
■日 時:2023年11月30日(木)13:00~16:30(12:40開場)
■会 場:東京プリンスホテル2F「マグノリアホール」
■言 語:日本語・英語(同時通訳あり)
■参加費:無料
■主 催:日本国際交流センター(JCIE)/グローバルファンド日本委員会(FGFJ)
■後 援:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)、公益財団法人エイズ予防財団、特定非営利活動法人アフリカ日本協議会、特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議、特定非営利活動法人ぷれいす東京
■関連サイト
「インヘリタンスー継承ー」公式サイト:https://www.inheritance-stage.jp/
グローバルファンド日本委員会のウェブサイト:東京芸術劇場の演劇「インヘリタンス-継承」を後援します