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各国首脳の参加のもと ニューヨークにてグローバルファンド第7次増資会合開催 

2022年9月22日
各国首脳の参加のもと ニューヨークにてグローバルファンド第7次増資会合開催 
グローバルファンド第7次増資会合開催
左より)ビル・ゲイツ氏、岸田総理、マクロン仏大統領、フォンデアライエン欧州委員長、バイデン米大統領、ムレンダ(RED)親善大使、尹錫悦韓国大統領、トルドー加首相、ショルツ独首相、サンズ・グローバルファンド事務局長  photo: The Global Fund/Tim Knox

グローバルファンド増資会合開催

2022年9月21日、米国ニューヨークにてバイデン大統領の主催でグローバルファンドの第7次増資会合が開かれ、岸田総理大臣、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、カナダのトルドー首相、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長など各国の首脳や閣僚、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ共同議長や市民社会の代表、感染症と闘う当事者の代表などが一堂に会しました。

グローバルファンドは3年に一度、三大感染症対策と保健システム強化のための資金を調達しており、これを「増資」と呼んでいます。今回は、2023年~25年の3年間に必要とされる資金を集めるもので、本年2月にアフリカ5カ国の大統領の共催で増資キャンペーンがキックオフされました。増資会合開催国の米国のリーダーシップのもと、各国や財団、企業からの拠出を募る働きかけが続き、本日、バイデン大統領主催で増資会合が開催されたものです。

岸田総理、日本の総理大臣として初めて増資会合に出席

岸田総理大臣は最終セッションに登壇、日本の総理大臣がグローバルファンド増資会合に出席したのは初めてのことです。

岸田総理は、外務大臣時代の2015年のグローバルファンド増資準備会合を東京で開催したことに触れて「本日、グローバルファンドのファミリーに内閣総理大臣として戻ってきたことを、誠に嬉しく思う」とスピーチを開始し、三大感染症対策の加速化に加え、グローバルファンドによる保健システム強化が日本が主導するユニバーサル・ヘルス・カバレッジに貢献するとの期待を込め、今後三年間で最大10.8億ドルをグローバルファンドに拠出すると誓約し、会場から大きな拍手が起こりました(官邸ホームページ:岸田総理スピーチ 動画 |   スピーチ全文)

さらに、今後、日本政府や関係機関がより強いリーダーシップをもってグローバルファンドの意思決定に関与し、また、日本の優れた技術やイノベーションにより、一層の貢献ができるよう取り組んでいくと決意を述べました。

今回、日本は、増資会合に先がけ、8月末のTICAD8(第8回アフリカ開発会議)で岸田総理からグローバルファンドへの拠出を表明しています。9月の増資会合に向け各国で折衝が続く最終局面で、日本がいち早く約30%増の拠出を発表したことは、3月に約30%増を発表していた増資会合開催国の米国とともに、他のドナー国を牽引する貴重な役割を果たしました。

最前列で各国からの誓約に拍手する首脳陣      Photo: The Global Fund/Tim Knox

保健システム強化への期待

グローバルファンドの増資は、年間約250万人が死亡しているエイズ・結核・マラリアの流行を終わらせることが目標ですが、コロナ禍を経た今回は特に、三大感染症の進捗が新型コロナの影響を大きく受けて後退していることへの危機感が共有されました。また保健システムを強化し、将来、パンデミックが再び起こることを防ぎ、備えるためにもグローバルファンドを通じた投資が必要であるという期待は、日本に限らず多くの出席者からハイライトされました。

拠出について

9月21日時点で、46カ国政府と25財団・企業から寛大な拠出が表明されました。(今後追加予定あり)

主な政府拠出

米国 60億ドル
フランス 15.8569億ドル
ドイツ 12.9160億ドル
日本 10.8億ドル
カナダ 9.0420億ドル
欧州委員会 7.1038億ドル
スウェーデン 2.7420億ドル
ノルウェー 1.9318億ドル
オランダ 1.7884億ドル
オーストラリア 1.7755億ドル
スペイン 1.2916億ドル
韓国 1.0億ドル

(1億ドル以上の拠出誓約があった国。一部は今後の議会承認や政府手続きを必要とする。全体の一覧はこちら

アジア・アフリカのドナー増加

今回、韓国からは尹錫悦大統領が出席し、前回の6次増資に比べ4倍の1億ドル拠出を発表しました。また、グローバルファンドの支援を受ける国(事業実施国)からも首脳や閣僚等が多く参加しましたが、南アフリカ(1300万ドル)、ケニア(1000万ドル)、インドネシア(1000万ドル)など20の事業実施国から拠出誓約が発表されました。特にG20 議長国を務めるインドネシアは、今回初めてグローバルファンドのドナーにもなりました。インドネシアはグローバルファンド以外にも新しいパンデミック金融基金にも拠出を表明しており、近年、保健分野への強いコミットメントを示しています。

民間拠出

民間財団、企業や企業財団からは、ゲイツ財団(9.12億ドル)、プロダクトRED(1.5億ドル)など、これまでの最高額の合計12.3億ドルが誓約されました。この中には、前回の第6次増資会合にて、5年間で10億円の拠出誓約を発表した武田薬品の拠出誓約のうち、2年間分も含まれています。

 


首相官邸ウェブサイト 令和4年9月21日 グローバルファンド第7次増資会合 岸田総理スピーチ |  (kantei.go.jp)

第77回国連総会における岸田総理大臣一般討論演説 (2022年9月20日)

外務省ウェブサイト 岸田総理大臣のグローバルファンド第7次増資会合出席|外務省 (mofa.go.jp)

増資会合開催国米国政府発表のファクトシート FACT SHEET: President Biden Raises Record Level Funding for Global Health through Global Fund Seventh Replenishment

バイデン大統領スピーチ Remarks by President Biden at the Global Fund’s Seventh Replenishment Conference

グローバルファンド7次増資の目的等は、本年2月に発表された7次増資投資計画書をご覧ください。

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