10月9日・10日にフランス・リヨンで開催予定のグローバルファンド第6次増資会合が近づくなか、インド、スペイン、ノルウェーの3か国とアフリカの民間組織が新たにグローバルファンドへの拠出表明をしました。グローバルファンドの増資調達目標額は140億米ドル(前回増資より15%増)です。この目標が達成されることにより1600万人の命を救い、エイズ・結核・マラリアによる死亡率を半減させ、より強靭なヘルスケアシステムを構築するためのグローバルファンドのパートナーシップを強化することができます。
各国・組織からのこれまでの拠出表明をまとめました。
グローバルファンド第6次増資 拠出表明状況(2019年10月3日時点) 10/3更新
政府ドナー | ||
10月3日 | スウェーデン | 28億5000万クローナ(前回増資における拠出より14%増) |
9月29日 | ノルウェー | 20億2000万クローネ(前回増資における拠出より0.1%増) |
9月25日 | スペイン | 1億ユーロ (前回増資では誓約なし) |
9月3日 | インド | 2200万米ドル(前回増資における拠出より9%増) |
8月25日 | ドイツ | 10億ユーロ(前回増資における拠出より17.6%増) |
8月25日 | イタリア | 1億6100万ユーロ(前回増資における拠出より15%増) |
8月24日 | 欧州委員会 | 5億5000万ユーロ(前回増資における拠出より16%増) |
8月22日 | カナダ | 9億3040万カナダドル(前回増資における拠出より15.7%増) |
8月21日 | スイス | 6400万スイスフラン |
6月29日 | 英国 | 14億ポンド(前回増資における拠出より16%増) |
6月21日 | 日本 | 8億4000万米ドル(前回増資における拠出より5%増) |
4月29日 | ポルトガル | 75万ユーロ |
2月9日 | アイルランド | 前回増資における拠出より最低でも50%増 |
2月8日 | ルクセンブルク | 900万ユーロ(前回増資における拠出より11%増) |
民間ドナー | ||
9月5日 | Goodbye Malaria | 8500万ランド |
6月3日 | 武田薬品工業株式会社 | 10億円(今後5年間の拠出表明) |
(※共同投資、現物供与の誓約を除く。)
グローバルファンドの第6次増資について
グローバルファンドは、 3年に一度、三大感染症対策に必要な資金額を算定し国際社会に呼びかけて資金を調達しています。これを増資(replenishment) と呼び、そのプロセスは、各国が資金拠出を表明する「増資会合」とその数か月~1年前に開かれる「増資準備会合」の2会合から成ります。第6次増資では、増資準備会合が今年2月にインド・デリーで開催され、増資プロセスが始まりました。10月10日にフランス・リヨンでフランス政府主催で増資会合が開催されます。
第6次増資は、最低140億ドルの資金調達を目的としています。これは、前回の第5次増資の実績より15%アップの額で、11年後の2030年までに三大感染症の流行を終息させるために今、投資を加速するという決意を新たにしたものです。140億ドル以上が調達できれば、三大感染症から1600万人の命を救い、2億3400万件の新規感染を防ぎ、流行の終息に向けた軌道に乗せることができます。詳細は以下をご覧ください。
●グローバルファンド投資計画 Full report (英文) Summary 和文 | 英文