仏ビアリッツで開催されているG7サミットの機会に、ドイツ、イタリア、カナダ、EC委員会、スイスから、グローバルファンド第6次増資に対する拠出発表が相次ぎました。2030年までの三大感染症の終息に向けて対策を加速化するため、増資調達目標額は前回より15%多い140億ドルです。各国とも、これに呼応し前回より増加での誓約です。
各国・組織からの拠出のこれまでの拠出表明をまとめました。
グローバルファンド第6次増資 拠出表明状況
政府ドナー
- 8月25日 ドイツ 10億ユーロ(前回増資における拠出より17.6%増)
- 8月25日 イタリア 1億6100万ユーロ (前回増資における拠出より15%増)
- 8月24日 欧州委員会 5億5000万ユーロ(前回増資における拠出より16%増)
- 8月22日 カナダ 9億3040万カナダドル(前回増資における拠出より15.7%増)
- 8月21日 スイス 6400万スイスフラン
- 6月29日 英国 14億ポンド(前回増資における拠出より16%増)
- 6月21日 日本 8億4000万米ドル(前回増資における拠出より5%増)
- 4月29日 ポルトガル 75万ユーロ
- 2月09日 アイルランド(前回増資における拠出より最低でも50 %増)
- 2月08日 ルクセンブルグ 900万ユーロ(前回増資における拠出より11%増)
民間ドナー
- 6月03日 武田薬品工業株式会社 10億円(今後5年間の拠出表明)
グローバルファンドの第6次増資について
グローバルファンドは、 3年に一度、三大感染症対策に必要な資金額を算定し国際社会に呼びかけて資金を調達しています。これを増資(replenishment) と呼び、そのプロセスは、各国が資金拠出を表明する「増資会合」とその数か月~1年前に開かれる「増資準備会合」の2会合から成ります。第6次増資では、増資準備会合が今年2月にインド・デリーで開催され、増資プロセスが始まりました。10月10日にフランス・リヨンでフランス政府主催で増資会合が開催されます。
第6次増資は、最低140億ドルの資金調達を目的としています。これは、前回の第5次増資の実績より15%アップの額で、11年後の2030年までに三大感染症の流行を終息させるために今、投資を加速するという決意を新たにしたものです。140億ドル以上が調達できれば、三大感染症から1600万人の命を救い、2億3400万件の新規感染を防ぎ、流行の終息に向けた軌道に乗せることができます。詳細は以下をご覧ください。
●グローバルファンド投資計画 Full report (英文) Summary 和文 | 英文