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フランス、イタリア グローバルファンドへの拠出を表明

2016年6月29日
フランス、イタリア グローバルファンドへの拠出を表明

日本に引き続き、G7国が次々とグローバルファンドへの拠出を表明しています。

フランス:三大感染症への変らぬコミットメント

フランス政府はグローバルファンドの第5次増資(注)に対し、前回増資と同額で10億8000万ユーロの拠出を表明しました。アメリカに次ぎ第2位のドナーであるフランスは、これまで累計38億ユーロを拠出しています。

 

イタリア:30%増加

イタリア政府は6月27日に開催された持続可能な開発目標(SDGs)におけるグローバル・ヘルスについて議論するハイレベル・イベントで、グローバルファンドの第5次増資に対し、1億3000万ユーロの拠出を発表しました。これは前回増資の拠出金1億ユーロより30%の増加になります。

資金面の支援だけでなく、イタリアはグローバルファンドの設立にも大きく関わっています。2000年の九州・沖縄サミットで日本が感染症対策を主要議題として取り上げ、追加的資金調達の必要性についてG8諸国が確認し、その後翌年のイタリアジェノヴァ・サミットにて、G8諸国がグローバルファンドの設立に合意しました。

拠出未表明のアメリカ、イギリス、ドイツに注目

難民、テロ、イギリスのEU離脱など、多くの不安定要素や課題を抱えている中、フランスとイタリアはグローバルファンドへの拠出を表明しました。現時点で、拠出を表明していないG7国はグローバルファンドの最大ドナーのアメリカ、第3位のイギリスと第4位のドイツとなります。大きな転換点に直面するこれらの国々が、これからの三大感染症対策にどのようリーダーシップを発揮するのか、世界が注目しています。

詳細は以下グローバルファンドのニュースリリースをご覧ください。

France Pledges €1.08 billion to Global Fund
June 26, 2016

Italy Makes Strong Commitment to Global Fund
June 27, 2016

増資について

グローバルファンドは、 3年に一度、三大感染症対策に必要な資金額を算定し国際社会に呼びかけて資金を調達しており、これを増資( replenishment) と呼んでいます。2017年から19年にかけての資金を調達するのが第5次増資です。第5次増資会合は今年の9月16日にカナダのモントリオールにて開催される予定です。

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