国際女性デーに、グローバルファンドは「The Impact of HIV on Young Women」という動画を公開しました。日本語字幕付きの動画はこちらをどうぞ。
2002年グローバルファンドが設立してから、世界はエイズとの闘いで大きな成果を挙げました。エイズによる死亡者数は、2004年のピークを境に年々減少しています。そして、新たにHIVに感染する人数が減り、抗レトロウィルス治療(ART)を受けるHIV感染者が増えました。
取り残された女性たち
しかしその内訳を見れば、女性は男性と同じ成果が得られていないことが分かります。現状として、HIVがまん延する国々では、新たにHIVに感染する若者の80%以上は女性です。毎週、約7,000人の15才~24才の若い女性が新たにHIVに感染します。エイズは出産年齢の女性にとって最大の死因です。
これらの国々では、女性を差別する社会的な構造や法律、文化が根強く残っています。女性に有害な伝統的な習慣、性暴力、不平等な意思決定などが彼女たちを弱い立場に追い込み、HIVに感染するリスクにさらしています。
少女に教育の機会を
エイズの流行を終わらせるために、まずこれらの障がいを取り除かなければいけません。少女を学校に通わせ続けることで、HIVに感染するリスクを下げられるだけでなく、健康で経済的に自立し、意思を持って自分の人生を決める女性の育成にもつながります。健康や教育を向上させるサービスを少女たちに届けることは、グローバルファンドにとってますます重要な課題になります。グローバルファンドは、女性のHIV感染率が高いケニア、スワジランド、南アフリカで、少女を学校に通わせ続けるプログラムを支援し、さらなる社会的な支援を提供しています。
グローバルファンドの取り組み
グローバルファンドは2010年以降、女性や女児に対する支援を増やしています。2015年に、支出の約55~60%が女性や女児を支援するプログラムに充てられています。女児教育のほかに、HIVの母子感染予防治療、ジェンダーによる暴力の防止や被害者への支援などを行っています。詳細は以下の資料をご覧ください。