カナダのトルドー首相が、グローバルファンドの第5次増資会合カナダ開催と拠出発表を行った同イベントに、HIVと結核と闘ってきたLoyce Maturuさん(ジンバブエ出身、23才)も参加し、自身の体験を若者たちに共有しました。彼女の話は多くの人々に勇気を与えました。以下はLoyceさんの話の要約です。
私は10才の時に、母親と弟をエイズと結核で亡くした。2年後、自分もHIVと結核に感染されたことを知らされた。
自分も母親と弟のように死んでしまうのだと思いと、絶望的になり、ひたすら泣いていた。しかし幸いにも、グローバルファンドが支援するクリニックから、HIVと結核の治療を受けることができ、体調は回復し、普通の人と変らない生活を送ることができるようになったた。
回復したものの、12才の私は、HIVに感染したことを受け入れられなかった。HIVと結核の同時治療も辛かった。さらに、周りからの差別や親族からの暴言で精神的に耐え切れず、私は2010年に自殺を図った。病院に搬送され、命を取り留めた後、私は自分と同じ境遇にある人々を助けたいと強く思った。
現在、LoyceさんはAfricAidという団体でカウンセラーとして、同じ境遇にあるHIVと結核患者を助け、偏見や差別を無くすために学校やコミュニティで様々のキャンペーンを行っています。その他、Loyceさんは自分の経験に基づいて、ジンバブエ国家エイズ委員会の若者ネットワーク(Young People’s Network)のメンバーとして、国の政策、ガイドラインや医療従事者の研修カリキュラムに積極的に貢献しています。