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カナダ グローバルファンド増資会合を9月に開催と発表

2016年5月10日
カナダ グローバルファンド増資会合を9月に開催と発表

カナダのトルドー首相は、5月9日にオタワで行われた若者向けのパブリック・フォーラムで、グローバルファンドの第5次増資会合(注)を2016年9月16日にモントリオールで開催することを発表しました。

さらに2017~19年の第5次増資に対し7.85億カナダ・ドル(約6億米ドル)を誓約することも発表されました。これは前回の第4次増資においてカナダが誓約した額の20%増となります。

グローバルファンドへの誓約を話すカナダのトルドー首相。中央は、HIVと結核のサバイバーでグローバルファンドアドボカシーにあたるLoyce Maturu(ジンバブエ)。右はグローバルファンドのマーク・ダイブル事務局長
グローバルファンドへの誓約を話すカナダのトルドー首相。中央は、グローバルファンドアドボケートでHIV/結核のサバイバーLoyce Maturu(ジンバブエ)。右はマーク・ダイブルグローバルファンド事務局長。photo: The Global Fund / Fred Cattroll

 トルドー首相は、直前にアルバータ州でおきた大規模な森林火災からの復興支援を誓い、避難している人々への国民からの寛大な支援に謝意を述べた後、「他者への思いやりの気持は国内にとどまらない。21世紀のグローバルコミュニティにあっては、国境の向こう側で暮らす人々にも思いをはせることが重要だ。思いやりの気持を持つのは簡単だが、行動に移すのは難しい。残念ながら、世界は公平ではない。世界でもっとも弱い立場にある人々が健康に暮らせるように手助けするのは、リーダーとして我々が持つ共同責任である」と、明日のリーダである若者たちに訴えました。そして、世界でも最も多くの被害を出している3つの感染症と闘い、何百万もの人の命を救い確実に現状を変えてきたグローバルファンドを高く評価すると述べ、今後もコミットメントを続けることはカナダにとって誇りである、と結びました。 

グローバルファンドのプレスリリース (2016/5/9)

Canada to Host Global Fund Replenishment


(注)グローバルファンドの増資会合について

グローバルファンドは、 3年に一度、三大感染症対策に必要な資金額を算定し国際社会に呼びかけて資金を調達します。これを増資( replenishment) と呼び、そのプロセスは、各国が資金拠出を表明する「増資会合」とその数か月~1年前に開かれる「増資準備会合」の二会合から成ります。

増資関連の二会合は通常ドナー国の回り持ちで開催され、 前回、2013 年12月の第 4次増資会合は米国ワシントンで開催されました。第5次増資のプロセスは、2015年12月に東京で開催された準備会合から始まり、グローバルファンドの2017~2019年の資金調達額は130億米ドルを目標とすることが決まりました(グローバルファンド支援対象国が同3年間に必要とする三大感染症対策資金の全体は970億米ドル)。3年間で130億ドルを投資することにより、最大800万人の命が救われ、設立以来の累計で3000万~3200万人の命を救うことができると推計されています。

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