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グローバルファンドとWHO、三大感染症における不平等の状況に関する報告書を発表

2021年12月9日
グローバルファンドとWHO、三大感染症における不平等の状況に関する報告書を発表

12月9日、グローバルファンドと世界保健機関(WHO)はエイズ、結核、マラリアにおける不平等の世界的な状況を体系的に評価し、各国の不平等の最新状況と時系列での変化を定量化した初めてのモニタリング報告書 “STATE OF INEQUALITY HIV, tuberculosis and malaria” を発表しました。

本報告書では、32の健康指標(疾病負荷への対応、知識・行動・習慣、発見、予防、検査・治療、社会的保護)と最大186カ国の最新のグローバルデータ(2011-2020年)を用いて、各国の不平等の状況を性別、経済状況、教育、居住地、年齢別に分析・評価し、過去10年間(2001-2010年)と比較しています。

不平等は、エイズ、結核、マラリア対策プログラムにおける世界目標や国家目標の達成を阻む要因として広く認識されています。しかし、根底にある健康上の不平等の大きさや程度については、依然として十分な情報や理解が得られていません。不平等がより明確になり、その影響が理解されなければ、三疾患に対するプログラムが世界中の人びとの真の健康ニーズを満たすことは難しく、不平等に対応していくことは三大感染症対策の効果を最大化し実施の加速化するために肝要です。

グローバルファンドのピーター・サンズ事務局長は本報告書の発表に際して、「不平等に取り組むためには、”公平なアクセス”や”万能策”のような単純な概念を超えて、最も弱い立場にある人びとにリソースを集中させるために、保健サービス提供において意図的に『不平等を補う』ことが必要です。グローバルファンドの新戦略は、人びとやコミュニティをエイズ、結核、マラリアとの闘いの中心に据え、包括的な保健サービスに対する人権上の障壁を取り除くことにさらに重点を置くことで、この『不平等を補う』というアプローチを加速化させます」と述べています。


 

フルレポート 英語

ニュースリリース WHO and Global Fund Warn Inequalities Block Progress Towards Ending AIDS, TB and Malaria

 

 

 

 

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