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グローバルファンド、ケニアの医療用酸素インフラを支援

2023年4月18日
グローバルファンド、ケニアの医療用酸素インフラを支援

グローバルファンドのウェブサイトに、ケニアにおける医療用酸素インフラへの支援に関するニュースリリースが掲載されました。医療用酸素は、強靭で持続可能な保健システムを構築する上で重要な要素で、グローバルファンドはこの新しい要素への支援を行っています。これは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて迅速に行った医療用酸素の供給・支援の成果を踏襲したものといえます。

Global Fund Investment in Medical Oxygen Infrastructure Launches in Kenya

2023年4月18日


概要は以下の通りです。

  • ケニアのウィリアム・ルト大統領は、グローバルファンドの新型コロナ対応メカニズム(COVID-19 Response Mechanism: C19RM*)の資金提供を受けて、ケニア政府およびNGOのアムレフ・ヘルス・アフリカ(AmrefHealthAfrica、本部・ナイロビ)が共同で、同国において4170万米ドル相当の酸素製品の調達・配布を開始したことを発表しました。
  • このイニシアティブによって、2万本以上の医療用酸素ボンベが、320の一次医療施設を含む47のカウンティ(郡)における数千の草の根医療施設に配布され、22の酸素製造工場と病院用の14の大量貯蔵タンクの供給整備も行われる予定です。
  • 酸素は、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)のみならず、呼吸困難の新生児や肺炎、敗血症、先天性心疾患の子どもたち、結核、重症マラリア、エイズ、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患を持つ成人や、手術を必要とする患者も必要としています。
  • ルト大統領は、「グローバルファンドはケニアに対して、パンデミックのシステムへの圧倒的な負担に対処するために、多額の資金援助をしてくれました。さらに重要なのは、グローバルファンドは、パンデミックからの回復期にある現在も、新型コロナのパンデミックで露呈された保健システム上の弱点を改善するために強固な対策を講じている私たちを支えていることです。」と述べました。
  • ワイグル知事は、「今回のイニシアティブは、ケニア全土の保健システムの能力を高める上で大きな意味を持ちます。強靭な酸素エコシステムは、ケニアの医療を改善するだけでなく、公衆衛生上の脅威が襲来した際に、ケニアを壊滅的な事態から救うために最も重要です。」と述べました。
  • 長期的な酸素インフラへの支援を目的としたこのイニシアティブは、保健システムを強化し、遠隔地のコミュニティを含むケニア全土でこの必要不可欠な酸素製品の自給自足を強化することで、同国のユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に貢献します。またイニシアティブでは、革新的な酸素分配システムによって酸素の利用を最大化させ、より少ない予算でより多くの患者を治療することが可能になります。

*C19RMは、グローバルファンドが支援する低・中所得国が新型コロナに対応しながら、三大感染症との闘いや保健システム強化を継続するために、緊急フェーズで時限的に設置された資金調達・配分メカニズムで、各国が個人防護具、診断薬、治療薬や酸素を調達することを可能にしました。C19RMはその後、最適化および対象範囲が拡大化され、新たな資金をもたらし、グローバルファンドのパートナー国の保健システム強化のための長期プログラムに再投資されています。

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