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グローバルファンド 最新成果を発表:救われた命の数は2200万人

2017年9月13日
グローバルファンド 最新成果を発表:救われた命の数は2200万人

グローバルファンドは9月13日に、2017年の成果報告書を公表し、2002年の設立から2016年末までの15年間に2200万人の命を救うことができたとの推計(注1)を発表しました。これは、グローバルファンドを通じた各国政府、国際機関、企業、市民社会、感染症の当事者などの協働により、確実に成果が出ていることを示しています。

Trends in AIDS-related deaths (2000-2016) Trends in tuberculosis deaths (2000-2015)Trends in malaria deaths (2000-2015)

図表出典:グローバルファンド(FGFJにて日本語加筆)

死亡者数は大幅に減少

また、グローバルファンドの支援を受けて感染症対策を取り組んできた国々では、エイズ・結核・マラリアによる死亡数が2002年に比べて1/3減少しました。エイズによる死亡数は、2004年ピーク時の190万人に対し2016年の死亡数は100万人、48%減少しました。結核による2015年の死亡率と死亡数は2000年よりそれぞれ35%、21%減少(注2)、2015年のマラリアによる死亡数は2000年に比べ半減しています。

グローバルファンドは2002年の設立後これまでの間に国際社会から約400億ドル(注3)を調達し、140以上の国・地域のエイズ・結核・マラリア三疾病対策や保健システム強化に支援を行ってきました。2016年末時点で、グローバルファンドの支援による成果は以下のとおりです。

  • 抗レトロウィルス治療(ART)を受けているHIV陽性者 1100万人(世界全体でARTを受けている人の半数以上にあたる)
  • 結核治療を受けた人数 1740万人
  • マラリア感染予防のために配布された蚊帳の数 7億9500万張
  • グローバルファンドが当初2016年末までの目標としていた1億4000万~1億8000万の感染の回避は、2015年に達成

 

2017年成果報告書(英語)および和文要旨は以下グローバルファンドのURLよりご覧いただけます。

The Global Fund Results Report 2017(英語
The Global Fund Results Report 2017 Executive Summary (要旨) 英語 | 日本語

グローバルファンドプレスリース Global Fund Partnership has Saved 22 Million Lives


注1)保健への投資の成果は様々な方法で測定可能ですが、最も重要な尺度は救われた命の数です。グローバルファンドはWHOやUNAIDSなどの技術パートナーが推奨する方法を採用して推計しています。特定の年に特定の国で救われた命の数は、主要な疾病介入が行われなかった場合に発生すると予想される死亡者数から実際の死亡者数をひいて算出されています。例えば、治療を受けていない喀痰塗末陽性の結核患者の70%が死亡すると示す研究がある国において、ある年に1000人の喀痰塗末陽性の結核患者が治療を受けた場合、登録された結核死亡者数がわずか100人だったとすると、このモデルは600人の命が救われたと結論づけることができます。治療がなければ、700人の命が失われていたことになります。(正確な推計方法はレポートp.6参照)

注2) HIV陽性の結核を除く

注3)2017年3月末時点

 

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