日本国際交流センターおよび世界基金支援日本委員会では、第5回アフリカ開発会議(TICAD)の日本開催(2013年6月1~3日)にあわせ、世界基金を初めとする国内外のグローバルヘルス関連組織とのパートナーシップにより、一連のサイドイベントを開催いたしました。
健康への投資、特にアフリカでいまだ大きな脅威である感染症の蔓延を防ぐための支援は、アフリカの経済成長を後押しする重要な要素です。今回開催したいずれの会合においても、アフリカの感染症対策に日本が果たしてきた重要な役割を確認するとともに、日本の政策決定に影響を及ぼす立場にある方々に、アフリカ各国の元首、閣僚や経営者、国際機関のトップなどから直接話しを聞いていただく機会となりました。 諸会合から共通して得られたメッセージは、G8九州沖縄サミット以来の13年間に、科学技術の進歩、感染症対策への多額の資金投入と官民パートナーシップ゚によって、予防と治療へのアクセスが飛躍的に増え、感染率や死亡率の低下という結果が出てきていることへの賞賛であり、そして、その成功ゆえに一種の安心感が生まれ感染症対策の支援が緩みかねない状況への警鐘でした。健康への投資を継続していくことの重要性を、日本とアフリカ双方の指導者・有識者が改めて確認した4日間でした。
世界基金支援日本委員会議員タスクフォース会合
日時:2013年5月31日
場所:ホテルオークラ東京
スピーカー: アワ・マリー・コールセック セネガル保健社会活動大臣、ピーター・ピオットロンドン大学公衆衛生大学院学長(第二回野口英世アフリカ賞受賞、元UNAIDS事務局長)、マーク・ダイブル世界基金事務局長、クリストフ・ベン世界基金渉外局長、國井修世界基金戦略・投資・効果局長
国際シンポジウム「アフリカ経済成長の鍵―健康への投資」
日時:2013年5月31日
会場:ホテルオークラ東京
主催:日本医療政策機構、日本国際交流センター/世界基金支援日本委員会
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国際シンポジウム「エイズを考える:アフリカと日本の共通課題」
日時:2013年6月1日
会場:パシフィコ横浜
主催:外務省 (TICAD 配偶者プログラムとして、安倍昭恵総理大臣夫人主催)
協力:日本国際交流センター、TICAD V 学生プロジェクト
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ハイレベル・パネル「岐路に立つ世界の感染症対策―九州沖縄サミットからの前進を明日へつなぐ―」
日時:2013年6月2日
会場:パシフィコ横浜
主催:世界エイズ・結核・マラリア対策基金、国際エイズワクチン推進構想(IAVI) 、 公益財団法人日本国際交流センター(JCIE)/世界基金支援日本委員会(FGFJ)、ロールバック・マラリア・パートナーシップ(RBM)、国連合同エイズ計画(UNAIDS)
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マラリアと開発課題に関するハイレベル・レセプション及び夕食懇談会
日時:2013年6月2日
会場:パシフィコ横浜
主催:世界基金、ロールバック・マラリア・パートナーシップ
協力:ALMA, 世界基金支援日本委員会
スピーカー:潘基文国連事務総長、エレン・ジョンソン・サーリーフ リベリア大統領、逢沢一郎世界基金支援日本委員会共同議長 MDG担当国連事務総長特別顧問ジェフリー・サックス教授、イボンヌ・チャカチャカRBM親善大使
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