世界基金は2011年6月3日、東京で開催中のMDGsフォローアップ会合(主催:外務省、国連開発計画、ユニセフ、世界銀行、国際協力機構)のサイドイベントとして、「保健関連MDGs達成に向けた保健システムの改善」(Improving Health Systems to Achieve Health MDGs)を外務省との共催で開催しました。
世界基金からの資金供与支援を受けて三大感染症対策を実施しているアフリカやアジア諸国の保健大臣や保健省幹部、ドナー国関係者、世界基金のパートナーである国際機関関係者など約60名が出席したこの会議では、各国における保健システム強化や援助強調の取り組みについてプレゼンテーションがなされ、事業実施国の保健政策や戦略に基づく支援が始められ、援助の調和化が進んでいること、コミュニティレベルでの保健人材育成などの保健システム強化により保健指標が改善していることなどが報告されました。
世界基金からは、戦略・パフォーマンス・評価局のリファット・アトゥン局長が登壇し、疾病対策資金と保健システム強化への支援との関連性や、GAVIや世界銀行とともに進めている「保健システム強化のための合同プラットフォーム」について詳細を報告しました。また、世界基金の技術協力パートナーである国際協力機構(JICA)の瀧澤郁雄人間開発部保健第一課長は、感染症対策資金が保健システム強化に貢献する余地は大きいとし、それを実現するためのいくつかの教訓を挙げました。
・サイドイベントの報告書はこちらからご覧いただけます。
「保健関連MDGs達成に向けた保健システムの改善 」(FGFJレポートNo.5)
・ミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ閣僚級会合(外務省のウェブサイトへ)