グローバルファンドはガーナに対し、新たに2億4800万米ドルを支援すると発表しました。8月18日にガーナの首都、アクラで行われた調印式には、ガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領とグローバルファンドのマーク・ダイブル事務局長、日本を含む主要ドナー国や国際機関の代表が出席しました。
ガーナは、グローバルファンドが2002年に設立された後に初めて支援を受けた国です。グローバルファンドとのパートナーシップのもとでエイズ、結核、マラリア対策に取り組んだ結果、状況が著しく改善されました。特にエイズに関しては、2010年と比べHIVの新規感染が43%減少し、母子感染予防のための治療も2009年の32%から2014年の81%まで増加しました。
今回の新たな支援を受け、ガーナは現在抗レトロウィルス治療を受けている8万8000人のHIV感染者に加え、さらに約5万7000人のHIV陽性者に治療を提供する予定です。また、5才以下の子どもに対するマラリア治療の普及や結核の診断・治療の拡大など、強靭な保健システム作りにも取り組んでいきます。
グローバルファンドは三大感染症と闘うため、各国に必要な資金提供すると同時に、その国の予算を三大感染症対策にあてる自助努力も促しています。2014年に導入した新たな資金供与メカニズムを通じて、各国が援助から自立、持続発展に向けた能力開発を支援しています。ガーナは今後抗レトロウィルス治療を受けるHIV感染者のうち、3万3000人分の治療費用を負担することになっています。
調印式に出席した吉村馨駐ガーナ日本大使は、今回調印に至った新しい支援は、ガーナや国際社会にとって重要なことであると讃え、来年G7 サミットの議長国を務める日本は引き続きグローバルヘルスに貢献していくと述べ、東京で12月に開催されるグローバルファンド増資準備会合はその一環であることを強調しました。
詳細は下記グローバルファンドのニュースリリースをご覧ください。
Ghana Takes Big Step in Health with New Global Fund Grants
August 18, 2015