グローバルファンドは、技術審査委員会(Technical Review Panel: TRP)の委員の募集を開始しました。公式ページ
新しい資金サイクル(2023~2025年)の審査に携わる専門家の募集で、応募締め切りは2022年7月24日(ジュネーブ時間)です。募集している専門分野等は以下をご覧ください。
[技術審査委員会とは]
技術審査委員会は、主に医療、公衆衛生、開発の専門家で構成され、グローバルファンドに提出されたコンセプト・ノート(申請書)を審査し、案件認定委員会に対して支援案件を推薦する、独立の委員会です。専門的な観点から申請案件を審査し、事務局や国別調整メカニズム(CCM)などに対し、より良い案件にするための留意点や勧告を示します。その後、各コンセプト・ノートは技術審査委員会のフィードバックを基に国レベルで再度、調整、検討が行われます。
募集分野と求める人材
グローバルファンドが支援する国々で、以下の専門分野の1つ以上について、最近の実務経験を有する専門家
- HIV
- 結核
- マラリア
- 保健システム強化(Resilient and Sustainable Systems for Health (RSSH))
- コミュニティ・リーダーシップを含む、公平性、人権、ジェンダー平等(Equity, human rights and gender equality, including community leadership)
- 保健財政とサステナビリティ(Health financing and sustainability)
- 将来のパンデミックへの備えと対応(Pandemic preparedness and response)
上記技術的専門性に加え、以下のような横断的な経験も必要とされます。
- 当事者やコミュニティなど「人」を中心とした統合的な保健サービスのプログラム設計、実施、管理(Program design, implementation and management of integrated, people-centred health services)
- モニタリングと評価(Monitoring and evaluation)
- 革新的なヘルスアプローチ(Innovative health approaches)
- 性的搾取、虐待、ハラスメントの防止(Prevention from sexual exploitation, abuse and harassment)
- 過酷な環境下でのプログラム実施(Challenging operating environments)
応募締め切り
2022年7月24日(ジュネーブ時間)
その他の要件や募集要綱詳細はグローバルファンドの公式ページをご参照ください。
現在・過去の日本人審査委員
グローバルファンドの審査委員会には、日本から多くの専門家が活躍しています。FGFJでは、グローバルファンドと関わりのある日本人をインタビューし、「日本人(わたし)とグローバルファンド」というコラムでウェブサイトで連載しています。グローバルファンドの技術審査委員会や技術評価専門家委員会(The Technical Evaluation Reference Group: TERG)メンバーになった方々に、キャリアパスや応募経緯、更にTRPやTERGの仕組みや業務内容、エピソードなどについてお話を伺っています。ぜひ併せてご覧ください。
宮野真輔氏、国際協力機構(JICA) ミャンマー保健スポーツ省感染症対策アドバイザー、国際医療研究センター(NCGM) 国際医療協力局 国際開発専門職・医師、現グローバルファンドTRPメンバー(結核専門家チームリード)
「いろいろなカルチャーや多国籍の人から刺激を受ける楽しさ」
狩野繁之氏、国際医療研究センター(NCGM)研究所 熱帯医学・マラリア研究部部長、元グローバルファンドTRPメンバー(マラリア:2017~2021年)
「小さな蚊が見せてくれた、大きくて広い国際医療の世界」
永井真理氏、国立国際医療研究センター(NCGM) 国際医療協力局 国際連携専門職・医師、現グローバルファンドTERGメンバー、元グローバルファンドTRPメンバー(分野横断:2011~2014年)
「国際保健の現場と上流を往還しながら」
瀬古素子氏、叡啓大学准教授、現グローバルファンドTRPメンバー(人権とジェンダー専門家チームリード)
「現地女性のエンパワーメントに伴走して 私のライフワークを見つけた」
井戸田一朗氏、しらかば診療所院長、元グローバルファンドTRPメンバー(結核:2010~2017年)
「このお金を無駄にしてはいけない、人の命を救いたい。心はみな一致していました」