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イサンゴ・アンサンブルの「ラ・ボエーム」東京公演のお知らせ

2013年9月1日
イサンゴ・アンサンブルの「ラ・ボエーム」東京公演のお知らせ

ラ・ボエーム

日本国際交流センター/世界基金支援日本委員会は、12月19~22日に、東京芸術劇場とのコラボレーションで、南アフリカのイサンゴ・アンサンブルによる「ラ・ボエーム Abanxaxhi」の東京公演を共催します。

東京芸術劇場(チケットの購入はこちら)
稽古とインタビューのビデオ▼


ご存知でしたか?

プッチーニの名作オペラ「ラ・ボエーム」は、ヒロインが結核で命を落とす物語です。

原作の舞台となった19世紀初頭から20世紀の半ばまで、結核は世界中で猛威を振るっていました。日本でもかつては国民病、亡国病といわれるほど多くの人が亡くなっていました。現在、先進国では医療の進歩と生活環境の改善により結核は少なくなっていますが、貧しい国々では、今でも結核が主要死因のひとつとなっています。

そのことをより多くの人に知ってもらうため、途上国の結核対策を支援する世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)と、南アフリカの若き芸術家グループ「イサンゴ・アンサンブル」とのパートナーシップで、この創作オペラが誕生しました。南アフリカのタウンシップ(黒人居住区)を舞台に、貧しく、病と闘いながらもお互いを思いやる若者たちのドラマを通じて、気鋭のアーティストたちによる優れた舞台をご紹介するとともに、今なお続く結核の脅威に対し私たち日本人は何ができるかを問いかけます。

みどころ

名作オペラとアフリカ音楽との融合

声を楽器として昇華させた国、南アフリカが誇る オペラ・カンパニー「イサンゴ・アンサンブル」。
1830年代のパリを舞台にしたプッチーニの名作オペラが、現代の南アフリカのタウンシップを舞台に、仕事もお金もない若い男女が貧しくともお互いを思いやりながら生きる、現代のドラマとして生まれ変わりました。プッチーニによる「ラ・ボエーム」の名曲はそのままに、マリンバとスティールパンの生演奏と、アフリカン・テイストあふれる合唱とダンスが加わる、ダイナミックな新しい「ラ・ボエーム」です。

2012月2月にケープタウンの世界初演で好評を博し、同年5月ロンドンで欧州初演(動画はこちら)、そしてアジア初の公演として2013年12月に東京に来日します。
【2011年ケープタウンでの世界初演】

初演会場にてデズモンド・ツツ大司教とカザツキン世界基金事務局長(当時) © The Global Fund / Jonx Pillemer

音楽監督Mandisi Dyantyis(中央)とキャストたち ©The Global Fund / Jonx Pillemer

写真左:初演会場にてデズモンド・ツツ大司教とカザツキン世界基金事務局長(当時)
© The Global Fund / Jonx Pillemer
写真右:音楽監督Mandisi Dyantyis(中央)と キャストたち
©The Global Fund / Jonx Pillemer
薬があれば救えた命

結核で命を落とすヒロイン・ミミ。薬さえあれば救えたはずの命、防げたはずの死の無念さは、19世紀パリでも現代の社会でも、変わりありません 。貧しさゆえに薬が買えない、制度がないために薬や医療サービスが人々に届かない。貧しい国では、結核がいまなお最大死因のひとつであることを、この作品は思いおこさせてくれます。

結核は身近なこと

イサンゴ・アンサンブルのメンバーの多くは、タウンシップ出身の才能あふれる若者たちです。結核は、彼らにとって身近で切実な問題で、世界基金の存在は皆が知っていました。ですから、世界基金とのコラボレーションはイサンゴにとって自然な成り行きでした。歌手たちが自らの思いを込めて演じます。

たくさんの友人と親戚が、結核で死んでいった。誰もがオープンにしたがらない、でも身近にあるのが結核だと思う。このラ・ボエームを見たことで、皆が結核について話すようになってほしい。これまで色々な役を演じてきたけれど、この作品は本当に特別だわ。
―ポーリーン・マレファネ ヒロイン役ソプラノ歌手―


公演情報    ラ・ボエーム Abanxaxhi

 公演日程 2013年 12月19日(木)18:30開演 20日(金)14:00開演
21日(土)14:00開演 / 18:30開演 22日(日)14:00開演  (全5回公演)
 会 場 東京芸術劇場 プレイハウス(中ホール)
東京都豊島区西池袋1-8-1 TEL 03-5391-2111 ⇒アクセス
 作・演出 詞 ピーター・カン  演出 マーク・ドーンフォード=メイ
編曲 マンディシ・ディヤンティス/ポーリーン・マレファネ
 チケット料金 S席 ・・・・・・・・・6,000円
A席 ・・・・・・・・・4,500円
高校生割引・・・1,000円
25歳以下・・・・・2,500円
65歳以上・・・・・5,500円
⇒チケットのお求めは東京芸術劇場まで
 前売り開始 2013年10月12日(土)一般発売
 特別協賛 武田薬品工業株式会社
 協 賛 日本ビーシージー製造株式会社
 後 援 外務省
厚生労働省
南アフリカ共和国大使館
豊島区
独立行政法人 国際交流基金
独立行政法人 国際協力機構
公益財団法人 結核予防会
公益社団法人 全国結核予防婦人団体連絡協議会
認定NPO法人 ストップ結核パートナーシップ日本
特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会
特定非営利活動法人 日本リザルツ
一般社団法人 グローバルヘルス技術振興基金
認定NPO法人 国際協力NGOセンター(JANIC)
公益社団法人日本青年会議所
 共 催 世界エイズ・結核・マラリア対策基金
公益財団法人日本国際交流センター(世界基金支援日本委員会事務局)
 主 催 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
東京都/東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
平成25年度文化庁 劇場・音楽堂活性化事業 関連企画 (好評開催中!)

  • 「結核ってどんな病気?」 11月28日(木) 【終了】
  • 「結核と芸術」 11月2日(土)【終了】
  • 「現代アフリカの演劇」 10月25日(金)【終了】
  • 「エイズ・結核・マラリアは克服できる」 10月19日(土)【終了】
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