基本原則
基本原則
グローバルファンドは次の基本原則に基づいて活動しています。
パートナーシップ
エイズ・結核・マラリアを克服するためには、世界中のあらゆるセクターの連帯が必要とされます。各国政府、市民社会、当事者コミュニティ、国際機関・二国間援助機関、民間企業、宗教団体など様々なパートナーとともに感染症対策を実施するのが、グローバルファンドのビジネス・モデルであり、こうした組織は国際レベル、また国レベルでグローバルファンドの意思決定プロセスに参画しています。当事者の声、現場の力はこれらの感染症の克服にはとても重要であることから、当事者コミュニティや市民社会との連携・協力には特に力を入れています。
事業実施国の主体性(カントリー・オーナーシップ)の尊重
グローバルファンドは、支援を受け入れ事業を実施する国が、自ら決めた戦略や計画を尊重しています。エイズ、結核、マラリアへの対応は、現地でプログラムを実施する人々が最もよく知っているからです。国の主体性とは、支援を受け入れる国の人々が三つの病気と闘うための解決策を自ら決定し、その実施に主体的に責任を負うことを意味します。これにより、受益国それぞれの政策、文化、疫学的な背景に合わせた対策を実施し、将来の自立・継続につなげていきます。
パフォーマンスに基づいた資金供与
グローバルファンドは、パフォーマンス(実績)に基づいた資金供与というアプローチを採用しています。各国のプロジェクトの過去の実績と毎年の成果が資金拠出に反映されます。継続して支援を受けるために、受益国は資金がどこに使われ、どのような成果を生み出したのかグローバルファンドに提示しなければなりません。このアプローチによって、受益国の説明責任に基づく透明性と効率性のバランスが取れた支援が可能となっています。
透明性
グローバルファンドは、資金供与の申請、資金供与の決定、支援の実績評価、成果、ガバナンス、監理など、その業務のすべてにおいて高い透明性を持って運営されています。監察官室(Office of Inspector General, OIG)による監査や調査はすべて公開されています。また、グローバルファンドは、国際援助透明性イニシアティブ(IATI)を全面的に支持し、これに参加しています。