グローバルファンド設立20周年記念ドキュメンタリー『何事も夢から始まる』
「夢」とは?
何かを望み、それが起こることを期待すること
起こってほしいことを想像すること。
起こりそうもない出来事や状態であっても、それを望むこと。
HIV/エイズが世界に絶望的な影響を及ぼしていた1990年代。
感染症の猛威は、薬を買うことができない貧しい国に、より深刻に広がり、世界は「命の格差」の問題に直面していました。当時、国連事務総長だったコフィ・アナン氏は、一つの夢を抱きます。感染症対策の闘争資金を作れないか、と。
当初は荒唐無稽と笑われたその夢は、やがて、「人の命は平等だ」と想う世界の人々の夢と連帯に支えられ、国際社会を動かし、感染症対策の国際基金「グローバルファンド」が生まれました。その分岐点の一つになったのが、2000年に日本で開かれたG8九州・沖縄サミットでした。
多くの人びとの「夢」から生まれ、多くの命を救い、人生を変え、「夢」を繋いできたグローバルファンド。5000万人の命を救ってきた成果の背景には、数えきれないほど多くの人たちの物語(ストーリー)があります。
グローバルファンド20周年記念ドキュメンタリー『何事も夢から始まる』は、エイズ、結核、マラリア終息という夢の実現のために奮闘する人々にスポットライトをあてたドキュメンタリー映像です。
”初めてグローバルファンドを創ろうと提案した時、周りには「また夢みたいな話をして」と笑われました。でも何事も夢から始まるのです。”
コフィ・アナン 国際連合事務総長(1997-2006)
「何事も夢から始まる」特別編
グローバルファンドが設立された当時の背景に、ベトナムで結核と闘う当事者の女性、エルサルバドルでマラリア克服のために活動する地域のボランティアたちのエピソードを交え、日本の専門家や活動家が世界の感染症対策の「今」と「未来」を語る。
エピソード1:生死をさまよい、今は希望をつなぐ当事者代表へ
【ベトナム・結核編】若くして多剤耐性結核を発症し、グローバルファンドの結核治療の支援を通じて病を克服。自身の夢とベトナムと世界の結核の終息という夢の実現に向けて、家族や医師、学校の先生たちに支えられ、また自らも結核で苦しむ人々を支えながら、前向きに結核対策に取り組む、フィオナのストーリー。
エピソード2:夢をかなえたエルサルバドル ~マラリアフリー達成~
【エルサルバドル・マラリア編】コロナ禍真っ只中の2021年。エルサルバドルは世界保健機関(WHO)のマラリアフリー認証を獲得した。半世紀以上をかけて成し遂げた快挙の裏には、コルボルと呼ばれる地域のボランティアによる地道な活動と、それを支える政府の後押しがあった。国中が一体となって夢を実現した中米の小国・エルサルバドルのストーリー。
エピソード3:未来へ命と想いを繋ぐ メンターマザー
【ナイジェリア・エイズ編】ナイジェリア最大の都市・ラゴスで、10年以上メンターマザーとして活動するムリカットにフィーチャー。27歳の時にHIVと結核の感染が同時に発覚し、一時は生きることを諦めかけた彼女がメンターマザーとして活動するに至った背景を辿りながら、彼女のサポートを受ける女性やメンターマザーの同僚、州政府やエイズ対策に取り組むNGOからのインタビューを交え、ナイジェリアにおけるHIVの母子感染を防ぐ取り組みの「今」を追う。
企画・制作統括責任:公益財団法人 日本国際交流センター(JCIE)
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映像演出・制作: 株式会社アクトアドベント
ナレーション:窪田等
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■さらに詳しく知りたい方へ(グローバルファンド日本委員会サイト内のご紹介)
感染症を知る https://fgfj.jcie.or.jp/diseases/
グローバルファンドの概要 https://fgfj.jcie.or.jp/global-fund/