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大メコン圏におけるマラリア地域対策が加速へ

2017年3月9日
大メコン圏におけるマラリア地域対策が加速へ

グローバルファンドのマーク・ダイブル事務局長は、3月1日から3日にかけて、日本外務省の相星孝一地球規模課題審議官と共に、ミャンマーを訪問しました。

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アウン・サン・スー・チー・ミャンマー国家最高顧問と握手するマーク・ダイブル事務局長  (Photo credit: The Global New Light of Myanmar)

両氏は、大メコン圏各国によるマラリア撲滅のためのハイレベル政府間会合に出席し挨拶を行ったほか、アウン・サン・スー・チー・ミャンマー国家最高顧問への表敬訪問、病院視察を行いました。ハイレベル会合にはカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの政府幹部が出席し、この地域で深刻な問題となっている薬剤耐性マラリア(薬に耐性を持ち、薬が効かないマラリア)について今後の地域的取組みの協力体制を協議しました。

地域の取組みを導入・強化

アジアでは1950年代後半以降、マラリアの薬剤に対する耐性が次々と報告され、多剤耐性マラリアのまん延する地域として注目されてきました。現在、マラリアに最も効果があるのはアルテミシニンを使った薬剤による治療法とされていますが、2013年以降、大メコン圏でアルテミシニン耐性をもつマラリアの発生が報告されるようになっています。グローバルファンドは2014年に、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムに対し、国別支援とは別に、この地域での包括的な取組みのため1億1500万ドルのRegional Artemisinin Initiative(RAI)を始めました。国境を超えた移動が活発な季節労働者や少数民族など、マラリア感染リスクが高い人々に対する多国間でのマラリア対策の強化とサーベイランス・システムの構築を支援しています。

RAIのこれまでの成果

  • 感染リスクが高い地域に配布された殺虫剤処理蚊帳の数:350万張
  • 検査実施数:850万人(2016年6月まで)
  • 治療した件数:272,000件(2016年6月まで)
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