グローバルファンドが2020〜2022年の資金調達目標を発表

  • 2019年1月12日
  • フランス・パリ

この記事の掲載日 : 2019年01月12日(土) この記事のカテゴリー :



グローバルファンドは、スイス時間1月11日の午後、サンズ事務局長訪問中のパリにて、2020~2022年の資金調達目標を示した投資計画書『Step Up the Fight – Investment Case Summary, Six Replenishment 2019』要約版)を発表しました。これは、今年10月10日にフランスのリヨンで開催される第6次増資会合に向けて、各国から今後3年間のためのグローバルファンドへの拠出を呼びかけるための根拠となる資料です。目標額は、少なくとも、前回第5次増資での調達額から15%増となる140億米ドルと発表されました。

グローバルファンドが3年間で140億米ドルを各国での対策に投資した場合、以下を実現できるとされています(詳細は報告書を参照)。

1. エイズ・結核・マラリア流行を終息させるための、あるべき「軌道」に戻ることができる

  • 2021年から2023年の間に、1,600万人の命を救うことができます。2023年までに三大感染症全体の死亡率が、2017年と比べて52%減少します。
  • 三大感染症の新たな感染を2億3,400万件回避することができます。2023年までに三大感染症全体の感染率が、2017年と比べて42%減少します。
  • 三大感染症全体の死者数が、2017年の250万人、2005年の410万人から2023年には130万人にまで減少します

2. SDG3とユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向けた進展を加速することができる

  • 診断ツールやサーベイランスシステム、サプライチェーン管理、医療従事者の研修などの能力開発へ約40億米ドルの直接投資をし、患者中心のケアモデルへの移行を加速することにより、保健システムを強化できます
  • サーベイランスや診断・緊急対応能力の強化により、強靭で持続可能な保健システムの構築を支援し、世界保健安全保障に対する大きな脅威である多剤耐性結核に直接立ち向かうことで、保健安全保障を強化できます
  • 誰一人取り残されない、より包括的な保健システムを構築するため、市民社会や三大感染症に影響を受けているコミュニティを含むパートナーと協働することで、人権・ジェンダーに関連したアクセス障壁など、保健に関する不平等に取り組むことができます
  • グローバルファンドの支援を受けている国々との間に結ぶ「共同資金調達」の誓約と医療財政に関する技術援助を通じ、三大感染症の流行終息と保健システムの強化に向けて460億米ドルの国内資金を動員できます。
  • 投資利益率1:19を達成できます。投資された1米ドルごとに、19米ドルに相当する保健の進展と経済的利益が生み出され、SDGアジェンダ全体の達成にさらに貢献します。

投資計画を発表する、左より、テドロスWHO事務局長、10月の増資会合を主催するマクロン仏大統領、フランスの ビュザン仏連帯・保健大臣、グローバルファンドのサンズ事務局長 © Presidency of the French Republic

詳細は以下のグローバルファンドからの発表および投資計画をご覧ください。

プレスリリース Global Fund Announces US$14 Billion Target to Step Up the Fight Against AIDS, TB and Malaria Ahead of Lyon Conference in October 2019

投資計画(要約)『Step Up the Fight – Investment Case Summary, Six Replenishment 2019』英語概要|日本語概要

 


(注1)グローバルファンドの増資について

グローバルファンドは、 3年に一度、三大感染症対策に必要な資金額を算定し国際社会に呼びかけて資金を調達する。これを増資( replenishment) と呼び、そのプロセスは、各国が資金拠出を表明する「増資会合」とその数か月~1年前に開かれる「増資準備会合」の2会合から成る。

増資関連の2会合は通常ドナー国の回り持ちで開催され、 前回第5次増資準備会合は東京で、増資会合はカナダ・モントリオールで開催された。第6次増資に向けては、増資準備会合が今年2月にインド・デリーで、増資会合が10月にフランス・リヨンで開催される。

(注2)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)とは:
世界中のすべての人が生涯を通じて必要な時に適切な保健・医療サービスを負担可能な費用で受けられること。もっと知りたい方は「UHC デー」のサイトをご覧ください。