グローバルファンド増資会合にて129億ドルの誓約

この記事の掲載日 : 2016年11月24日(木) この記事のカテゴリー :


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グローバルファンドの第5 次増資会合が9月16-17日にカナダのモントリオールで開催されました。増資会合は3 年ごとに開かれ、ドナー国政府などがグローバルファンドへの拠出誓約を宣言する公式会議です。今回の増資会合に先立って昨年12月に東京で開催された準備会合で、130 億ドルという目標増資総額が設定されましたが、果たしてその目標に達することができるのか、会合閉幕まで関係者の努力と奔走がありました。

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グローバルファンド増資会合で開会スピーチを行うカナダのトルドー首相

今回、もっとも懸念されていたのがイギリスからの拠出誓約でした。イギリスのEU 離脱がどのような影響を与えるのか関係者の不安が残る中、最終日に登壇したイギリスのパテル国際開発大臣が11億ポンドの誓約を発表した時には場内は大きな拍手に包まれました。ビル&メリンダ・ゲイツ財団とホスト国であるカナダ政府が会議初日発表した拠出誓約のさらなる増額を決定し、目標額をほぼ達成する129 億ドルが誓約されました。

多くの参加者がグローバルファンドへの謝辞を述べる中、マーク・ダイブル事務局長が繰り返し強調したのは、称えるべきは現場で日々感染症の苦しみと闘う当事者や家族、声なき人々のために声を上げている活動家や医療従事者であり、グローバルファンドは彼らとともに在る、ということでした。実際、会合のプログラムを通じて、ユースの同性愛者活動家、HIV 陽性者として生まれた活動家やアフリカのコミュニティに根差す市民社会グループなどが登場し、当事者と現場の声を届けました。

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(グローバルファンドのウェブサイトを元に作成)

各国政府の拠出誓約の裏には、世界の市民社会組織の継続的なアドボカシー活動があります。増資会合に先立って行われた市民社会ネットワークの会議では、「今回の増資の成功は多いに評価したい。ただし来週の月曜日(つまり増資会合が終わった直後)からは、今回の誓約が実行されることを見届けなければならない」という発言があり、三大感染症の終息の実現のためにはグロールファンドに十分な資金が拠出されることの重要さを改めて確認しあいました。

( 米国法人日本国際交流センター 国際保健ディレクター 渡邉 啓子)

FGFJレポートNo.11(2016年11月)掲載