国際シンポジウム 「―沖縄から洞爺湖へ―人間の安全保障から見た三大感染症への新たなビジョン」

  • 2008年5月23-24日
  • 東京・赤坂プリンスホテル

この記事の掲載日 : 2008年05月30日(金) この記事のカテゴリー : ,


Share on LinkedIn

世界基金支援日本委員会では、2008年5月23-24日に世界基金、外務省との共催で、国際シンポジウム―沖縄から洞爺湖へ:「人間の安全保障」から見た三大感染症への新たなビジョン―を東京にて開催しました。

本シンポジウムは、5月末の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)、7月の北海道洞爺湖サミットに先立ち開催されたもので、国際保健分野で活躍する22カ国の議会・政府、NGO、研究者、財団、企業などの代表や国連機関関係者136名(海外21カ国48名、国内88名)が参加し、2000年の九州・沖縄サミットで日本の提唱により設立された世界基金がグローバルな規模での感染症の蔓延を抑える上で果たしてきた役割を検証するとともに、三大感染症をはじめとする国際保健の課題に対する人間の安全保障の考え方に基づいた国際貢献のあり方や、世界基金や世界の多様なアクターが国際保健協力に果たす役割について、2日間にわたり討議を行いました。

080523symposium01シンポジウムの冒頭、開会挨拶にて福田康夫総理大臣は、エイズ、結核、マラリアと闘う世界中の人々を支援し、ミレニアム開発目標の達成に向けて努めることは、日本が重んじる「人間の安全保障」の実現につながるものであるとし、また、途上国の感染症対策に対する最大の資金供給者であり、全員参加型のスタイルによる国際協力を推し進める機関である世界基金の取り組みを高く評価すると述べられ、日本政府は世界基金に対して2009年以降、当面5.6億ドルを拠出する旨が表明されました。 

また、基調講演において緒方貞子国際協力機構理事長は、感染症対策や母子保健などの人命に直結する課題こそ、(国家の安全保障ではなく)人間中心の安全保障の枠組みが必要であり、疾病に苦しむ人々に直接、確実に保健サービスを届ける「トップダウン・アプローチ」、また、人々が自ら健康について知識を得ることを促し、コミュニティを強化することで持続性のある保健活動を定着させる「ボトムアップ・アプローチ」の双方が必要であることを強調され、また、感染症対策に世界基金がこれまで果たしてきた役割に対する評価と課題について述べられました。

プログラム

福田康夫総理大臣挨拶
・緒方貞子国際協力機構理事長基調講演
・問題提起論文 「国際保健、人間の安全保障、そして日本の貢献」(「国際保健の課題と日本の貢献」研究対話プロジェクト タスクフォース 武見敬三、神馬征峰、石井澄江、勝間靖、中村安秀)
和文 | 英文
会議
本シンポジウムには、バックグラウンドペーパーとして、武見敬三前参議院議員(ハーバード大学公衆衛生大学院リサーチ・フェロー、日本国際交流センターシニア・フェロー)には「国際保健、人間の安全保障、そして日本の貢献」を、ドイツ・ギーセン大学医学部ロルフ・コルテ教授(世界基金技術評価委員会委員長)には「世界エイズ・結核・マラリア対策基金の5カ年評価」をそれぞれ執筆いただき、本シンポジウムの議論の基礎としました。