マラリア

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どんな病気?

マラリアとは、病原体であるマラリア原虫が体内に侵入することによって起こる病気です。ヒトのマラリアには、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、卵形マラリア、四日熱マラリアの4種類があり、いずれの場合も典型的な症状は平均10日~15日の潜伏期間の後、悪寒や震えを伴った高熱、頭痛、体の痛み、下痢や腹痛、呼吸器障害等です。重症化すると脳症、急性腎不全、肝障害など合併症が引き起こされ死に至ることもあります。最も人命にかかる危険なものは熱帯熱マラリアで、マラリア死亡の95%をこれが占めます。妊産婦やHIV感染者、5歳未満児は免疫機能が低いことからマラリアにかかると重症化しやすいと言われています。

どうやって感染するの?

マラリア原虫を持つハマダラカ(蚊の一種)に吸血されることによって感染します。蚊の吸血によってマラリア原虫が人間の血液中に侵入し、赤血球を破壊します。

どうしたら防げるの?

蚊に吸血されないことが最も基本的かつ重要な予防対策です。また、抗マラリア薬を予防目的で服用する予防内服という方法もあります。しかし、マラリアの流行地である多くの発展途上国で予防内服はあまり現実的ではなく、蚊の吸血から人々を守る対策に重点が置かれています。具体的には、殺虫剤をしみ込ませた蚊帳を配布したり、殺虫剤の噴霧を行ったりして蚊を減らすための取り組みが行われています。

どうしたら治るの?

マラリアは治療が遅れると命に関わるため、早期診断・早期治療が非常に大切です。合併症がないマラリアの場合、飲み薬で治療できますが、マラリアが再燃しないよう、完治するまで決められた飲み方で服用を続けなければなりません。

どのくらい広がっているの?

2000年から2015年の間に世界におけるマラリアによる死亡率は41%減少したと報告されていますが、現在でも年間で2億1200万人以上がマラリアに感染し、約42万9000人が死亡していると推定されています(2015年)。死者数の92%が、熱帯熱マラリアの多いサハラ以南アフリカに集中しており、そのほとんどが5歳未満の子どもです。その他、アジアや南太平洋諸国、中南米などでもマラリアが流行しています。

最近では、治療薬や殺虫剤の効かない耐性マラリアの増加が新たな課題となっているほか、温暖化による媒介蚊の生育地域拡大も懸念されています。

日本での広がりは?

日本でも1940年代まではマラリアの流行が見られましたが、その後減少し、現在ではマラリアの流行地から日本への帰国後に発病するケース(輸入マラリア)のみとなり、年間100件前後報告されています。国内では症例が少ないため医療機関がマラリアの診断に慣れておらず、治療が遅れて重症化したり、死亡したりする例も報告されています。